まずは「アスペルガー人の短所は、長所から生まれている(1)」を読んでね。

アスペルガー人の多くは、無から有的に何かを創り出すことを苦手とします。

そういった課題や仕事を出されると、見事に固まってしまいます。

ここだけを捉えると、創造性の欠落という短所でしかないと言わざるを得ません。

しかし、そうではありません。

・見本をもらい
・それをすぐさまコピー(モノマネ)し
・持続的に改善していく

という長所に由来しているのです。(脳科学や心理学においては、その関連性は認められていない)

創造には、不連続的なイノベイションと持続的なイノベイションの二種類が存在します。

前者が日本に不足しているであることは深刻な問題ではありますが、後者も社会を発展させるには絶対的に欠かせない因子となります。

車や家電、素材技術、基礎研究などは、その典型例です。(厳密には正確ではないので、参考までに。)

アスペルガー人は、後者を得意とします。

もちろん、特殊な開発や技術の世界だけではなく、日常生活や仕事における

・文章を書く
・得た発想を改善させる
・企画書を創る
・料理をする
・空間インテリア
他多数

様々な場面において、活用することができます。

残念ながら、周囲もアスペルガー人当事者もこの貴重な長所に気がついていません。

それどころか

・モノマネはいけない
・自分には創造力のかけらもない

と思い込んでいます。

結果として、もっとも苦手な無から有をこなそうとして、自己嫌悪ばかりが深まります。

 

 

新刊

発達障害の子どもがぐんぐん伸びるアイデアノート
メディカルパブリッシャー

隠れ発達障害という才能を活かす逆転の成功法則 
徳間書店