「アスペルガー人だから雑談が苦手」という原因設定は、半分ほど間違っています。
気質(?)は、そうそうに変えられるものではないということを、多くの人が直観的、経験的に分かっているからです。(他にもある、次回ね。)
おまけに、アスペルガー人の多くは、脳器質と生育歴由来の劣等感から派生した未来への絶望感が極めて強いので、「諦める」という「確固たる」結論を早々に出してしまいます。
結果として、雑談も含めた対人交流を、徹底して回避するようになります。
残念ながら、回避の多くは精神病理を悪化させます。(回避していい状況も存在する)
そこまでいなくとも、苦手意識は確実に強化されます。
いよいよ、定型発達との雑談に拒絶反応を示すようになります。
「アスペルガー人だから」という原因設定は、ときに当事者を深い絶望へと追いやります。