「意に反して相手を不快にさせてしまう言葉を口にしがちである」ということを自覚しているアスペルガー人の多くは、その補償もしくは反動の心理ゆえに、丁寧な会話を心がけようとします。
残念ながら、その大半は空回りし、結果として慎重すぎる会話姿勢を作ります。
一つ一つの言葉や話題が適切か否か、真剣に検討します。
なおかつ、恐怖が原動力となっているゆえに(アスペルガー人の多くは、他人からの評価を極度に怖れている)、熟慮した結果、そのほとんどを「不採用」とします。
ただでさえ、知識は豊富だけれど(特定の分野には豊富、全般として少なすぎるという型もいる)話しのネタを思い付くことが難しいアスペルガー人は、言葉に困窮します。
すると、苦手な傾向にある雑談に支障をきたします。
コミュニケイションは、さらなる劣等感で染まります。