アスペルガー人の受け応えは、単純で決まりきった内容となっています。

・ハイ

・イイエ

・ワカリマシタ

の3つしかありません。(ちょっと極端に)

指示を受けた時などの簡潔な返答が必要な時はいいのですが、

相手が

・3分以上話した

・言葉のキャッチボールを求めている

際にも、特徴をいかんなく発揮(?)します。

「俺、ドライブしながら音楽聴いていると気持ちが上がってくるから、これで元気になってるんだよね。吉濱はドライブ好き?」

「ハイ」

その後、吉濱からは次の言葉は発せられない。

「私、この前受けたアロママッサージであんなに頑固だった肩こりが一回で治っちゃったの。すごくない。アス子はマッサージ行くの?」

「イイエ」

やはりアス子からも、次の言葉は発せられない。

「三大栄養素として必須と考えられている炭水化物、実はヒトの体において有害無益で、(何たらかんたらの説明5分以上)だから控えてね」

「ワカリマシタ」

それ以降、なんの感想も出てこない。

(この事例もちょっと極端に。強いアスペルガー人になると、実際に起こっているんだよね。)

一度の会話の中で、多少の単純応答が出ることは構いませんが、アスペルガー人は終始このような展開となってしまいます。

定型発達は、アスペルガー人のこの特殊事情を知る由もありません。

定型発達としては、「ぶった斬れられて」います。

自分や会話には全く興味がないのだ、と認識してしまいます。

話す意欲は、失われます。

定型は、話しを止めます。

アスペルガー人からは、当然のこと、話しは出ません。

雑談は、終了します。