子どもの発達改善の具体的な技法を中心とする、僕のセミナーへ参加した母親の中には、少数ですが「そんなの出来っこないわよねー」という感想を口にします。

確かに発達の療育において提唱されている応用行動分析などと連動したペアレントトレーニンングは、今までの子育て方針にはない常識外のものが多い。

だからといって

・超絶技巧
・聖者のような深い愛

は、一切必要としません。

早朝マラソンを始めるくらいの覚悟があれば充分です。(いや、そこまでも要らない)

事実、僕と繋がっている来談者だけではなく、英米を中心とした一般の家庭内において世界的な規模で行なわれ、高い成果を出しています。

「そんなの出来っこないわよねー」と口にした母親たちは

・さして療育へ本気で取り組む気がない (やる気がないという不毛な個人攻撃を用いてしまった)
・それを認めてしまうと人格的な落ち度(?)につながってしまうがために、「無理難題」という理解を設けることで自我防衛を図っている

という本音に気がついていません。

子どもが救われる機会を喪失させています。

しかし、そういう母親に限ってかわいそうな自分を演じます。

 

 

【発達障害とどう向き合うか】(実務教育出版)