発達障がいの最も(?)深刻な状態は、中年ニートです。

それを作ってしまう要因としては

・SSTの習得
・認知改善

などの不足も考えられますが、最たるものとして目先の情緒に囚われた

・母親の「可哀そう」があげられます。(もちろん母親だけではなく父親も)

中年のニートの多くは、ある日突然生まれるわけではありません。

・単発の不登校
・それが横滑りして長期不登校
・横滑りが続きニート
・さらなる横滑りで中年ニート

という途中過程を通ります。

本来、療育上、余程の障害や事情がない限り、ニートは(働いている場合もだよ)通常で20歳、どんなに遅くとも24歳までには家を追い出さなくてはいけません。

それを実施しなければ、ほぼ確実に中年ニートへと突入します。

にもかかわらず

・この子が可哀そう
・女の子なのだから、落ちるところまで落ちたらどうするのか

といった、脊髄が抜け落ちてしまうような情けないことを口にする母親が非常に多い。(もちろん、実家で暮らさざるを得ない障害や経済事情の人は、仕方ないからね。)

彼女たちは、大局的な深刻さを想像する力が欠乏しています。

今さえ安定していればそれでいい、という極めて刹那的な認識に囚われています。

彼女たちの子どもは、中年ニートとなります。

親の年金をあてにして、生活します。

両親の他界後は、ホームレスか生活保護(怠慢なのだから不正受給と言っていい)で暮らすことになります。(生活保護を受けた方がいい人たちもいる。その人たちは絶対に差別してはいけない)

何のための人生かわかりません。

 

 

【発達障害とどう向き合うか】(実務教育出版)