まずは、「日本におけるアスペルガー(発達障がい)対策があまりにも遅れている理由(1)団塊の世代として」を読んでね。

その頃の東大病院において外来で診察をしている医師は、病棟に入ることができず外来でしか研修ができず、同時に外来の患者さんが病棟に入院することも許されませんでした。
完全な閉鎖空間ができあがってしまったがために、立てこもり勢力以外の人たちはそこで何を行なわれていたのかさっぱり分からない状態だったのです。

外来の患者さんがどんなに重い症状を呈しようと入院を許可しないがために、仕方なしに他の病院に転院する始末でした。(しかし、彼らの全員は人権を主張します)
こんな酷いありさまでは、当然のこと分子遺伝学や脳解剖などの実験、臨床症例の蓄積による検討は不可能です。
東大医学部は、日本の治療標準や研究の方向性に絶大な影響力を与えるため、この紛争集団により精神医学の研究が進まなくなりました。

さらに悪いことに、他の旧帝大も同じような状態にあったため、停滞は決定的なものとなったのです。

この問題に一応の解決を見せたのは1994年、完全解決は2008年。
つい最近の出来事です。
紛争集団が、「閉鎖病棟」を自称「自主管理」(ただしくは占拠)している間に、改善結果を出せていたならばそれはそれで構わなかったのかもしれません。

残念ながら(?)一切のそれは得られていない。
それどころか、閉鎖病棟の空間の方々には「糾弾」という文字が網膜に張り付くような赤色で書き殴られていたり、歪曲した共産主義政治主張が列挙されたビラが散乱した
状態でした。
患者看護も放棄していたのです。

おまけに、解決を図ろうとした東大があろうことか彼らを公務員にしてしまったので、血税で以上のような下劣な活動を続ける結果となりました。

続く。

アスペルガーは、過去の稚拙な政争に巻き込まれ、その影響は多大に現在進行系をなしている。

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