まずは「アスペルガーを知らない役たたずのヒーラー、カウンセラーたちへ(46)」を読んでね。

2・脳の廃用性萎縮が進み、場合によっては認知症に罹ってしまう

について。

認知症を引き起こす要因は様々ですが、その代表的なものに「廃用性萎縮」が挙げられます。
簡単に説明すれば、使われていない体の機能は急速に衰えていき、最終的には本来の担っている働きを行なえなくなる、というものです。

それが、脳で起きてしまうと記憶や判断、注意力の大幅な低下という認知症特有の症状に罹ってしまいます。

なぜそうなってしまうのか。
脳は、組成としては脂肪そのものですが、機能や特性においては筋肉とほぼ同じといえるからです。

筋肉は、当たり前ですが、使わなければ落ちてしまいます。
しかも、極めて低下しやい。
成長期の子どもであったとしても、風邪で3日も寝込めば、筋量は1割ほど減ってしまいます。
屈強な宇宙飛行士でも、地球へ帰還したときには歩くのもやっとといった状態です。

この原理が、脳内でも適用されてしまいます。

しかし、ここまでの説明を読んで、疑問を持った人も多いと思います。
「いや、自分は常日頃、仕事や家事、問題解決のために四六時中、頭を使っている。だから、衰えるということは考えづらい。」と。

気持ちは分かりますが、その理解は的確ではありません。
確かに、そういった頭脳活動は、知性としては高次と言えます。
現在のスーパーコンピューターが、束になってかかっても不可能な作業です。

しかし、脳内の血流量という点においては、どこまで低次の活動と言わざるを得ません。
体の全ての器官は、働くためにATPというエネルギーが必要となります。
それの生産や消費の量が増えれば増えるほど、比例して血流量が上昇するのです。
だから、機能量=血流量 と捉えられます。

続く。