発達障害人の多くは、慢性的な怠さ、眠気を抱えているため、コーヒーに代表されるカフェインに依存しがちとなります。

ただ、眠りに影響することはわかっているので、夜は控える人も多い。

その姿勢は素晴らしいのですが、残念ながらあまり意味はありません。

コーヒーの作用は、最低でも8時間はあるからです。

自覚できる覚醒の効果は1〜2時間ほどですが、潜在的には12時間は働きます。(個人差あり)

夕方を最後にしてもカフェインは残っているので、眠りに影響がでます。

本来の眠り下手に拍車がかかって睡眠不足に陥り、前頭葉の不全と扁桃核の過覚醒という発達障害人が特有に持っている脳の特徴に拍車がかかります。

結果として、発達障害人にありがちな情緒不安定やウツに陥ります。

23〜24時に就寝する一般的な生活であれば、どんなに遅くとも15時までには飲み終わった方がいいでしょう。

それ以降は、濃いカフフェインレスにするなどすれば、なんとかしのげます。(カフェインレスならば、無限に飲んでいいというわけではない)

以上の話をすると、寝る直前にコーヒーを飲んでもしっかりと眠ることができる、と言う人がいます。

そうではありません。

睡眠医学において、そういった人を対象に眠りの深さを厳密に図ったところ、やはり確実に浅くなっていることがわかっています。

本人の自覚がないだけです。