まずは「体の感覚に従ってはいけない(12)」を読んでね。
1・人の最後の役割である創造性が発揮できなくなってしまい、仕事は失われる
2・脳の廃用性萎縮が進み、場合によっては認知症に罹ってしまう
まず1について。
今まで人が行なってきた作業のほぼ全ては、今後、驚異的に発展するであろう人工知能へと取って変えられます。
単純な肉体労働や接客だけではなく、現在ホワイトカラーと呼ばれる職種もその例外ではありません。
アメリカでは、高度頭脳活動の象徴とも言える弁護士業務において、革命が起きつつあります。
クライアントが持ち込んで来た訴訟案件に対して、最も適切な法廷闘争の計画や判例を人工知能が探し出し、回答を提示するのです。
それを、弁護士が最終確認をして裁判に望みます。
この仕組みにより、今まで10人掛かりで取り組んでいた案件も、2~3人で事足りるようになってしまいました。
顧問先の大手企業では、経理を完全に人工知能へ依存させる計画が進んでいます。
まだ、試験段階ではありますが、現時点でもその部署の人員の3分の1程度で仕事を回せるまでに発展しているそうです。
先日Iさんに教えてもらったのですが、大手通販サイトにおける在庫管理は、たった数人で対応しているとのこと。 http://self.hatenablog.com/ (彼のホームページ)
プログラミングされたソフトが、極めて優秀だから可能としているのです。
こういった事例が、今後、様々な分野で起こるのは容易に想像がつきます。
では、人の仕事は全て失われてしまうのかというと、そうではありません。
「何かを創造していく」ということだけは、当面の間、人工知能に浸食(?)されない領域となります。
現在のスーパーコンピューターは、当たり前ですが、人の計算能力を凌駕しています。
どうやっても敵いません。
しかし、物理学で用いられるような「新しい数式」を作り出すことはできません。
実際、理論物理学者は統一理論にむけた「新しい数式」を作るために用いるのは、紙とボールペン、もしくは黒板にチョークです。(勿論、そこから導き出された仮説の正しさを証明するために、スパコンは多用します。)
先ほどの弁護士業務や経理においても、新たな法律や経理計算法を創り出すことはできません。
続く。