まずは、体の感覚に従ってはいけない(8)を読んでね。

では、防衛本能が生んだやる気のなさという「体の感覚」に従うと、どうなってしまうのか。
一日中、もしくは隙あらば寝転がり続けることになります。
カロリー浪費を防ぐためにも、きわめて合理的な方法です。

しかし、体の筋肉は、全く使われない状態になってしまいます。
当然のこと、筋肉の総量は、直ちに大幅な低下を迎えます。
すると、
1・身体中に張り巡らされている毛細血管は萎縮し
2・基礎代謝は下がり
3・脳に届く血流量は、圧倒的に低減し
4・前頭葉の機能は不全状態に陥り
5・それからの抑制的な支配を受けていた扁桃核は
6・自由になったがために過剰活性を起こし
7・日常生活において、特に問題はないにもかかわらず
8・不必要にストレスホルモンを分泌させて
9・その影響により、セロトニンシステムが破綻し

強い抑ウツ状態となってしまいます。

防衛本能という「体の感覚」に従ったがっているがゆえに、引き起こされている問題です。
にもかかわらず、多くの人が、(特にスピ系、ロハス系)体の感覚に従うことを無条件に善きこととします。
この問題点を考慮して、その理解を口にしているとは考えづらい。

「体の感覚に従おう。」
本質としてどこまでも正しいこの言葉が、今日も誰かの日常を破綻させています。

続く。