まずは「危険回避の優先順位が間違っている(7)」を読んでね。
情緒を凄烈に優先させる因子の1つに、事件の映像が挙げられます。
2001.9.11のアメリカ同時多発テロ。
多くの人が、
・世界が変わった
・最悪の事件
と評します。
亡くなった方は、約3千人です。
たしかに、大惨事です。
しかし、毎日、世界では、最低でも5万人以上の人々が、餓死しています。
しかも、「ブラックスワン」ではない、「恒常性の強い」事象なので、最短でも、今後10年は、継続されます。
そんな中で、日本においては、日々、「2千万人分ほどの食料が、残飯として捨てられている」という卑猥な皮肉(?)も、おまけされています。
こちらの方が、問題としては深刻です。(事件の重大さを人数で決めてはいけない、という本質論はなしね。)
しかし、世の中は、騒ぎません。
映像として、「地味」ゆえに、情緒の揺れ動きが、得られないからです。
(続き明日ね。)