まずは、「終身雇用を破壊せよ(10)、(11)」を読んでね、
人がウツになる条件はいくつかありますが、代表的なものに不適材不適所で仕事をし続けることがあげられます。
不適材不適所を別の言葉で表せば、「才能に反する環境と動き」となります。
才能を見つけるには、ほんの少しだけ自分を知る必要があります。
しかし、それすらも極めて時間がかかります。
場合によっては、生涯をかけても見つからないこともある。
高校、大学を卒業して間もない若者にとっては、不可能に近い。
「運良く」掴んだとしても、転職限界を超えた35歳以降が、一般的です。
35歳以降、いざ、才能という適材適所が理解できたところで、日本の雇用制度において、転職することは不可能です。
実現したとしても、単純労働ばかりをやらされる派遣が、せいぜいです。
だから、仕方なく現在の不適所不適所にしがみつくしかありません。
定年まで、この徒労感、虚しさに襲われることは分かっています。
才能は分かっているのに。
塀の中から、眩い都市を眺める囚人の心理と何ら変わりません。
ウツにならないほうがおかしい。
これが、職場ウツ激増の正体です。(他にもあるよ)
終身雇用で労働者の権利を守る、という美言のもと、彼らの才能と心は生存すら許されない状況に追い込まれています。