まずは「危険回避の優先順位が間違っている(1)(2)」を読んでね。

テレビメデイアが全盛だった一昔前と現在では、報道の在り方が、大きく変わりました。

前者では、殺人や誘拐が起こったとしても、珍しい内容でない限り、アナウンサーが、原稿を棒読みして、1分以内に次のニュースへ移りました。

しかし、後者は、そういった小さな扱いだった事件でも、現場の映像をふんだんに使用しながら、長時間の放送を実施します。

1・如何に、悲惨であったか
3・統計という数字を無視して
3・どれほどに、類を見ない事件だったか

という結論ありきで。

そして、最後に、頭の弱いコメンテーターが、

・日本も、治安が悪くなった
・女性は、夜道を独りで歩くことができなくなった
・子どもを、独りで外へ遊びに行かせられなった

と、苦悶の表情で締めくくります。

視聴者は、納得してしまいます。

彼らの多くは、統計という思考が存在しないので。

そして、「日本は悪化の一途を辿っている」という「実体のない空気」が形成されてしまいます。

これが、「日本の治安悪化論」の正体です。

(続きは明日ね)