アスペルガー人の多くは、気質や生育歴として劣等感に由来(?)する否定的な認知(思考や感情を作る思い込みや信念のようなもの)を莫大に抱えています。

そのため、自身の全てをその「色眼鏡」で理解します。

当然のこと、症状として持っている豊かな才能にもその影響は及びます。

すると

・こんなこと誰でもできる
・自分より上手な人は山ほどいる
・これができても何の意味もない

という結論に行き着き、現時点においてせっかく発現している才能を否定し、

さらには

・遠くに「自分の強み」を求める
・苦手な分野の克服に躍起となる

という、青い鳥症候群の才能版のような状態に陥ります。

結果として、不適応不適職という誤った環境設定に走り、日常は生き地獄となります。

アスペルガー人が社会をある程度は楽に生きていく上で、「自覚している才能を仕事にする」が、必須条件となるにもかかわらず。

注意。

認知再構成への正しい理解。

・否定的認知を温存させたままでいいから別の肯定的認知を構築することで(本来は否定的認知という理解も的確ではない。)
認知の
・幅を持たせる
・選択肢を増やす
・否定的認知を客観視する
・ことが可能となり
・結果として否定的認知の影響は減っていく

となる。

否定的な認知を書き換えるというのは間違い。