ブログ上で英国のEU離脱について触れたら、なぜ離脱に至ったのかの経緯くらい簡単でいいから書け、と方々の知り合いからメールをもらったので要点で記載。(くだらない陰謀論は除外)

・イギリス国民は海外から見れば賢そうな人種だが、実際はその反対の可能性が高い

英国で最も購読されている新聞は「サン」。日本で言う夕刊紙とスポーツ紙の合いの子のようなもの。一面がスポーツと芸能、見開き3面当たりにポルノ女優の裸。それが3〜400万部。経済雑誌として世界最高権威は英国の「エコノミスト誌」だが、全世界累計でも100万部。

・単純労働者が多い

単純労働者にとって移民が増えることは職を奪われる可能性があるので、EUからの移民割り当てを防ぎたい。EU離脱に最も投票したのは単純労働者たち。

・シティが画策した可能性 (陰謀論的になってしまった)

基本的にイギリスの金融業界は離脱に反対。ただ、留まることで今後の脱税的節税とマネロンを目的としたタックスヘイブン活用が厳しくなってしまう。それを積極的に活用していたのはシティ。

・イギリス人は、意外と根詰めて考えることが苦手(人類の共通点だけども)

イギリスには憲法が存在しない。何となくの慣習的な空気による同意だけが存在するコモンローで運営されている。誰かは忘れたけれど、英国からは「大哲学者は生まれない」という言葉もあるくらい

・論拠のない選民意識

第二次世界対戦前に英仏海峡が嵐で回航できなくなった際、英国の新聞は「大陸孤立」と書いた。孤立しているのは英国なのに。