質問ボックスに寄せられたご質問に、お答えします。
回答が大変遅くなり、申し訳ないです。
現在、多忙のため、新たな質問は受け付けておりませんので、ご了承願います。

【ご質問内容】

初めまして。
名古屋大学工学部で、技術職員(準公務員)として勤務しています。

発達障害(アスペルガー、ADHD)を抱えています。

薬の副作用を減らすために薬をストラテラからコンサータに切り替えました。

現在、ADHDを改善する効果よりも以下の副作用が、強く出ている状態です。

・食欲不振
・眠りが浅い
・手のしびれ
・集中力、記憶力の低下
・脚がむずむずする

今後は、精神と身体の状態を改善するために以下の項目に取り組もうと考えています。

・体内の有害金属と必須ミネラルの値に異常が出ている場合は治療する
(毛髪の検査結果が、4月に自宅へ届きます)
・小麦と乳製品の消化能力について、ペプチドの検査を受ける
・昼食と夕食の糖質制限を継続する
・低血糖の検査を受ける
・体内の栄養素について確認するために栄養解析に力を尽力している愛知県一宮市のクリニックで血液と尿の検査を受ける
・腸内環境の状態を検査で確認する
・毎日30分、有酸素運動を実行して脳内の酸素量を増やす
・副作用が強い精神科の薬を中止する

自分の今後の取り組みは、正しいでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが可能であれば、回答をお願いいたします。

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【回答】

非常に頑張っていますね。立派です。

他にも細かい方法はたくさんあるんだけれど、今の取り組みをを続けることによって、2~3割の改善が見込めるものと思います。

ただ、ここで気になるものとしては。。。

有酸素運動をするのはとてもよいことだけれど、体癖や動作の癖を正してからじゃないと、体を傷めてしまうことがあります。
発達障害というのは基本的に立ち方や歩き方が歪んでいることが多いので。
そこに注意して、体を正してから運動をするようにしてください。

あと、副作用の強い精神科の薬を中止するというもの。
これもいいんだけれど、いきなりパッとやめてしまうと、反動がきついです。
漸減法だとか隔日法によって、徐々に減らしていったほうがいいでしょう。

また、糖質制限を継続するのもいいんだけれど、発達障害の場合、いきなりきっちりした糖質制限を行うと、低血糖で倒れてしまうことがあります。
なので、最後にお茶碗半分ぐらいのご飯を食べるようなゆるい糖質制限から始めることをお薦めします。
代謝や消化能力が上がってきてから、徐々にきちんとした糖質制限にいこうしていきましょう。

これにプラスして、自分でできる応用行動分析だとか認知行動療法を行うと、非常に効果が出てきます。

いろいろ書きましたが、本当に頑張っていると思います。
素晴らしいです。

 

【発達障害とどう向き合うか】(実務教育出版)