質問ボックスに寄せられたご質問に、お答えします。
回答が大変遅くなり、申し訳ないです。
現在、多忙のため、新たな質問は受け付けておりませんので、ご了承願います。

【ご質問内容】

22歳の息子はアスペルガーと診断を受けています。
不登校歴も長くあり、現在通信高校に所属しています。
過去の不登校をかなり後悔しています。
学生生活を出来なかったこと、住んでいる地域が田舎であること、通信高校であること、親や周りのせいだど嘆きます。

ほぼ毎日に近く、つまらないだの生きている意味が無いだの、過去の後悔を延々と話してきます。
聞いてる方も疲れ果てます。
私も抑え切れず、2人で大喧嘩になることもしばしばです。

(私は診断は受けてませんが、アスペルガーを知ることにより自分ににも重なる部分も多々あると感じています。)

言い合いになると、ぐったりするほど疲れるし、息子に対しても良くないと思っています。
言葉の返し方や、対処方法を教えていただけたらた助かります。よろしくお願いします。

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【回答】

言い方の技法については、アサーショントレーニングというものを活用するといいでしょう。
アサーショントレーニングを行うと、
・自分の本音を伝える
・だけど、相手に不快な思いをさせない
・自分の希望も相手の希望も叶える
ようなコミュニケーションが取れるようになります。

ただ、一番重要なのは、さっさと家を追い出すことです。
生活の面倒を見てもらっているにもかかわらず、口答えしたり反抗的な態度を取る。
これはもう、甘え以外の何物でもありません
基本的には、説得するのではなくて、積極的に家を追い出すこと。
そうすることによって、療育が進んでいきます。

もし、丁寧にコミュニケーションを取っていきたいのであれば、アサーショントレーニング。
でも、根本的解決になるのは、家を追い出すこと。

家を出てからじゃないと、基本的には何も始まりません。
アスペルガーというのは、働く気もないし、積極的に自分を変えていこうとか改善していこうということもない。
そこで、家があって、生活費の面倒を見てもらえる環境を与えたら、延々ニート生活になってしまいますよ。

僕もそうでしたが、アスペルガーというのは、追い詰められないとスイッチが入らないんです。
ただ、スイッチを入れることに成功さえすれば、一心不乱に頑張ることができるのも、アスペルガーです。

本人のためを思えばこそ追い出す、という選択もあるのです。
 

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