質問ボックスに寄せられたご質問に、お答えします。
回答が大変遅くなり、申し訳ないです。
現在、多忙のため、新たな質問は受け付けておりませんので、ご了承願います。

【ご質問内容】

以前、セッションを受けさせてもらいましたSです。

・有酸素運動の効果
・サプリメントは肝臓、腎臓を悪くすると整体の方から聞いたのですが。
・発達障害の症状が大体3.4割改善までは改善出来るとおっしゃていましたが、そもそも10割改善したら人のイメージ像を教えて下さい。
・今までの患者のセッションでの経過、セッション毎の新しい対策(例えば、一年経ったからサプリのいづれかを減らす)など

吉濱さんは最近お忙しいため、私も中々セッションを頻繁に申し込みすることが難しい状況です。ならば一回のセッションの質を上げて、セッション以外の場で私がどのように取り組んでいけばよいか情報を教えて頂けると嬉しいです。

==========

【回答】

有酸素運動は、結果としてリズム運動になることが多いので、セロトニンシステムの強化が期待できます。
あと、血行がよくなるので、前頭葉の血流量も上がる。
これが脳全体の統合や扁桃核の抑制につながって、ものごとの優先順位を付けやすなったり、意志が強くなったりします。
同時に、情緒が安定してくることも期待できます。
そして、成長ホルモンが分泌されることによって、BDNF(*)が増幅し、脳細胞を極めて活性化させた状態にすることが可能です。

サプリメントが肝臓や腎臓を悪くするというのは、半分正しくて半分間違いです。
たしかに質の悪いサプリメントや抗酸化作用に長けたものを大量に摂取すると、肝臓や腎臓を悪くすることがあります。
でも、質のよいサプリメントを摂り、抗酸化物質はほどほどにしておけば全く問題なく、むしろ肝臓や腎臓の働きをよくしてくれます。

発達障害を10割改善するというのは、まずあり得ません。
何をもって10割改善というかは人によって定義が違ってくると思うのですが、「発達障害の症状が全て消えて定型発達の状態になるということ」ぐらいの感じでしょうか。
ただ、そこまで治す必要はありません。

セッション事例については、著書に詳細が載っているのでご参照ください。
また、セッション毎の新しい対策については、一人一人進度が違いますので、ヒアリングの上、個別に決めていきます。

今、新規の方の予約は取りづらくなっていますが、2回目以降の方は優先的に予約を取りますので、お問い合わせください。

==========
(*)BDNF:脳由来神経栄養因子(のうゆらいしんけいえいよういんし、BDNF; Brain-derived neurotrophic factorとも)は、標的細胞表面上にある特異的受容体TrkBに結合し、神経細胞の生存・成長・シナプスの機能亢進などの神経細胞の成長を調節する脳細胞の増加には不可欠な神経系の液性蛋白質である。(Wikipediaより)

 

【発達障害とどう向き合うか】(実務教育出版)