まずは「非常識な教育法がアスペルガー人を救う(21)規則性の死守(1)」を読んでね。

規則性への執着は、一方的に悪いことではありません。

・継続性
・高い品質の作成

の原動力になります。

ただ、強いアスペルガー傾向の子どもは、度が過ぎてしまうので、多少は改善させた方がいい。

その方法は状況に応じて多岐に渡るのですが、共通する前提として、規則性の死守には付き合わないことがあげられます。

規則性を乱された時のアスペルガー児の

・泣く
・わめく
・暴れる
・しつこく絡む

は、側から見れば異常であり、周囲としても深刻なストレスとなります。

周囲は、そのストレスから逃げたいあまり、アスペルガー児の規則性を取り戻す手伝いをしてしまいます。

するとアスペルガー児は、取り乱せば自分にとって都合の良い状況を獲得できる、と学習するのです。

それ以降、規則性が失われる度、否定的な行動を繰り返し選択します。

規則性の死守は強化されます。

そういった事態を招かないためにも、彼らの「取り乱し」は相手にしない。

・注意
・叱る

ではなく、その子がこの場にいないがごとく、淡々と振る舞いを続けます。

取り組み始めて間もない頃は、かえって否定的行動は悪化するのですが、それでも無視し続けます。

ここではじめて、アスペルガー児は、この方法では周囲を操作できない、と認識します。

結果として、強化されることはない。

ここからようやく規則性への執着を軽減させる取り組みが可能となるのです。

 

 

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