まずは「アスペルガー人の短所は、長所から生まれている(1)」を読んでね。

アスペルガー人の多くは、規則性にこだわります。

そのため、一度決めたことを状況に応じて柔軟に変更していくことが苦手です。

固執するあまり、周囲との衝突要因にもなってしまいます。

同時に、「なんとも扱いづらい人間だから、関わらないようにしよう」と認識されます。

これだけを捉えたならば、この規則性への執着は、短所以外の何者でもありません。

しかし、そうではない。

人生を大幅に改善させる習慣継続性に由来にしているのです。(脳科学や心理学においては、その関連性は認められていない)

人生を成功に導く法則は存在しませんが(偶発的な要素が大きいため。だから、自己啓発的な成功法則って嘘だよ。)、大幅に改善する法則は存在します。

望ましい習慣を増やしていく。

これだけです。

・稼ぎに直結した才能の伸展と活用
・健康関係
・良本の読書
・心理療法

などに関して(他にもある)適切な方略で、継続していけば日常は大幅に楽になります。

残念ながら、多くの定型発達者はこれができない。

適切な知識を入力できたとしても(この適切な知識を選び取るのも大変なのだけれど)、継続性を得られません。

だから、人生は一向に改善されない。

そして、また新しい方法に飛びついて救いを求め、飽きて他を探す、という痛々しいことを行ないます。

アスペルガー人は定型発達者に比べて、防衛本能が過剰なほどに強いにもかかわらず、継続性は驚くほどの高さで発揮します。

規則性は一貫性と言い換えることができ、それが継続性の由来の元になっているのでしょう。

結果として

・適切な知識を入力する
・実行する
・習慣に落とし込む
・改善する

の善循環が得られます。

 

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