アスペルガー人の多くは、短期記憶に不全を起こしているがゆえ、雑談の困難さに拍車がかかっています。(詳細は、アスペルガー人が雑談を克服するために(6)」)

幸いなことに、脳は極めて可塑性が高いので、適切に鍛えれば大幅な改善が見込めます。

短期記憶も鍛えられるということです。

その方法は多岐に渡りますが、一つとして、自分も含め3人以上いるという条件の元、
雑談を活用することがあげられます。

・対象となる人の話し言葉を
・3〜5秒ほど経過してから
・頭の中で復唱する

ということを繰り返します。(英語のシャドウウィング的な1秒以内の復唱に効果はない。)

場合によっては半年以上要することもありますが、短期記憶は向上を示します。(栄養や睡眠、運動習慣、否定的思考の半数度合いによって、改善に要する時間は大きく変わる。)

これによって、アスペルガー人の人生における大きな苦悩を作り出す因子の一つが、縮小します。

また、アスペルガー人にとって雑談は、

・無駄

でしかありません。(興味のある分野であれば饒舌になる)

この認識が、雑談回避を助長している。

しかし、短期記憶を鍛える場、という目的化を行なえたならば、ある程度は向かっていくことができます。

小手先の技法が、アスペルガー人の雑談に対する意識を変えます。