(母親に療育や家事の責任を集中させるのは大間違いなのだけど、そうせざるを得ない社会的現状があるゆえ母親に焦点を当てる)

多動傾向ADHDの女性の中には(結婚の有無、男女問わず)

・一箇所に固定される

・長時間、家に身を置く

ことを定型発達の数倍以上に痛苦し

・外で新しい刺激を受けることに大きな快楽を覚える

という特性を持っている場合が少なからずいる。(スペクトラム 症状の連続性として受け身型のアスペルガーを併発している場合、特性は変わる)

結果として、外へ出ずっぱりとなる。

この傾向ゆえに、自宅を中心とした地道な療育への取り組みや勉強は極めて難しくなる。

そんな彼女たちは、「発達の子どもを抱えてどうしていいのか分からない、助けてほしい。」と悲痛な訴えを起こしておきながら、具体的な技法を話すと「私、普段家にいないのでそれはできません。」と何のためらいもなく返答する。(一昨日も典型的な多動傾向の母親と同じやり取りになった)

家計上の必要に迫られての仕事や介護であるならば、仕方がない。

残念ながら大半の彼女たちの外出予定は

・現状における優先順位は低い

・そういったものを複数同時並行で行なっている

・趣味や新奇性に基づいた刺激獲得が狙いとなっている

で埋め尽くされている。

結果として、ネグレクト傾向となってしまっている。

この事実に気がつかなければ療育は、進まない。

注意。

一日中家に居ろ、という話しではない。精神衛生上、外で仕事と息抜きをすることは必須。それが過ぎてしまうのが問題。