まずは、「アスペルガーについて間違った知識が蔓延している(12) 非高機能型自閉症は仕事ができないという誤解について」を読んでね。

「パニックを起こす自閉症者の方が、特定の作業においては定型発達者の追随を許さない能力を発揮する」ということに、「なぜなのか」と質問が複数入りました。

規則性に由来した能力である可能性が高いからです。

多くのことに規則性を望む自閉症者やアスペルガーは(多動のADHDは、変更大好き)、変更のない動作や流れに執着します。

彼らにとって(僕もだけど)、そういった表現は心地良さを覚えます。

規則性に執着する度合いと、単純作業への能力は多くの場合、比例します。

同時に、突発的な変更や変化には、深刻な脆さを露呈します。

アスペルガー人であれば、怒り出す。

非高機能型自閉症者は、パニックを起こす。

非高機能型自閉症者が、突然パニックに陥ってしまうのは、彼らが対象としている規則性が何らかの形で壊されてしまったからなのです。

・規則性を過剰に求める=パニックを頻発させる=変更のない動作や流れに執着する=単純作業に強い (動作性の速さの説明にはなっていないけれど)

このため、定型発達者が音を上げる単純作業を

・たやすく

・速く

・長時間

・飽きもせず

こなせるのです。

続く。

非高機能型自閉症やアスペルガー人(積極奇異型は例外)の持続性に敵う定型発達者はいない。