適切な療育を施せない、あるいは実行しない親や当事者ほど発達を「個性」で片付けようとする不思議な傾向にあります。(少数と願いたい)

・解決できない事態に心底理不尽さを感じているため、「個性」という肯定的な張り札をすることで心を支えている
・療育を実行しないことに罪悪感や自己嫌悪を感じているため、「個性」であって病理ではない本来からそれを必要のないものと合理化させている
・先進的すぎる「個性」ゆえ周囲から受け入れらないという原因他人説を用いて、落ち度としての自分の言動や思考によって発生する劣等感を回避させている

ために用いていることを、彼らは気がついていません。(潜在的には自覚している)

これでは、発達由来の

・否定的な症状は、悪化の一途をたどり
・類い稀な才能は、摩耗の限りを続け

生きることへ疲れ果ててしまいます。

「個性」という言葉を用いる前に、丁寧な心理的な洞察が必要となります。