まずは「発達障がいの子の負の特徴を悪化させる母親の共通点(42)ハイ、次の話です」を読んでね。

その一つ々々を明確に決めることで、ようやく

・実行
・改善

が得られます。(極めて簡易的なやり方でも上手くいくこともある)

多動傾向の強いADHDの母親の多くは、この会話ができない。(僕の能力不足も大きいが)

吉濱「トークンエコノミーという方法がある。大雑把な意味としてはある約束を果たしたとき、ます目にほうびとしてシールを貼るものです」

多動母「そうですか、わかりました。次の話しなんですが」

吉「いや、実行するのか否か確認したいし、実施する場合にも細かな話し合いが必要となるのだけども」

多動母「いや、他のことも話したいですし」

彼女たちとは、こういった不毛な会話が発生します。

もちろん、長期に渡り困っている母親は発達傾向があろうとなかろうと誰かに聴いてもらいたい、という欲求が強くなっているので、聴き取りをほとんど行なわずに相談員が方法論を展開し始めたならば、こういった会話になってしまうことは事実です。

しかし、彼女たちは

・充分に話をした
・それにより鬱積した感情の解放をある程度は達成した

という条件を満たしたとしても、そうなってしまいます。

これでは、技法の実践など叶うはずはありません。