まずは「発達障がいの子の負の特徴を悪化させる母親の共通点(1)」を読んでね。

「主張がコロコロと変わる」について。

アスペルガーを中心とした発達障がいの子を改善させるには「一貫した」という条件の方法、方向、理解、発言に基づいた療育が欠かせません。(場面に応じて、ある程度の矛盾するような変化は求められる)

それが欠けてしまった療育は、効果が出ないどころか子どもが混乱するので、状態は取り組み前よりも悪化する可能性もあります。

一生懸命だけれども一貫性のない療育を施す母親(これからは父親も必ず療育に参加しないといけない。お母さん方の負荷が大きすぎる。)に、個人セッションを通じて数多く出会ってきました。

そんなお母さん方には、主張や希望に全く持って一貫性が見当たらない、という共通点があります。

僕の初回のセッションにおいては、何を改善し伸ばすために参加していくのか、という目標設定の話し合いを突き詰めて行ないます。

一貫性を発揮できないお母さん方は、僕からの押し付けではなくお互いに深く納得した形で決まった標的(改善や進展の対象)も、ことごとく覆します。

・しばらく経ってから
・一度や二度

であるならば、誰にでも起こりうることなので問題はありません。

そのお母さんたちは、そうではない。

・二回目には変わる
・ほぼ毎回である

という理解しがたい状態を演じます。

続く。

 

 

【発達障害とどう向き合うか】(実務教育出版)