まずは「発達障がいの子の負の特徴を悪化させる母親の共通点(1)」を読んでね。

「・主語がない」について。

アスペルガー人を中心とした発達障がい者の多くは、口頭における言語において

・抽象的な説明や指示を理解する
・推測して意味を把握する

ということが、苦手です。

知能指数の高いアスペルガーでも、難儀します。

抽象や推測をふんだんに盛り込んだ伝達癖を持つ人と話した場合、

・一向に理解を得られない
・生産的な行動に移れない
・間違った解釈をしてしまう

ということが往々にして起きてしまいます。

そこで、抽象や推測に問題があるのだから、会話中からなるべくそれらを排除すればいい、とお互いに気がつくことが出来れば何も問題はありません。

残念ながら、そうはならない。

抽象推測癖の側は、「こんなに一生懸命説明しているにもかかわらず、なぜ理解できないんだ」と激怒し、発達側は、「なぜ、分からないんだ。自分はバカなのか」と深い自己嫌悪に陥ります。

続く。

 

 

【発達障害とどう向き合うか】(実務教育出版)