新刊でるよ。

自我自賛だけど、上手にまとまってる。

【発達障害とどう向き合うか】(実務教育出版)

 

創始者であるロジャースさんの真意からから乖離した来談者中心療法を乱暴に捉えば、自己完結的に自分を見つめる作業とも言えます。

そこに大きな問題が、内包されています。

人は、どんなに客観的に自分や外の世界を理解しようとしても、主観の世界から抜け出すことができないからです。

反省のない多動優位ADHDのような感情が前提の人種は当然ですが、極めて高い論理力を持っている場合であったとしても同じと言えます。

論理ですら、主観から選択し正解か否かを判断しているのです。

知り合いの心臓血管外科医が、それを象徴するような話しをしていました。

「医者は、自分の専門を中心に病原を考える。例えば、胃が慢性的な不調にさらされている。心臓血管外科医である私であれば、心臓から。

人工関節の専門医であれば、股関節から。感染症を得意とする内科医であれば、菌やウィルスからといった具合に。」

続く。