「隠れアスペルガーという才能」の202ページの写真。タンクトップを上にまくっただけなのに、「ブラジャーを着けている」と噂されている吉濱です。

まずは、隠れアスペルガーが最も支援と理解を得られない人種なのだろう(38)を読んでね。

スモールステップによる曝露療法が有効となります。

曝露療法とは、恐怖や不安、嫌悪を感じる対象を強制的に体験してしまう、というものです。

初体験時は怖かったジェットコースター、恥ずかしかったカラオケも、心を見つめるのではなく、有無を言わずに体験を繰り返すことで楽しくなったという話を聞きます。

防衛本能が、「これは命の危機に曝さない出来事なのだから、宿主に信号を送る必要はない。」と判断したからであり、典型の曝露療法といっていいでしょう。

特殊な技法ではありません。

人生において、誰もが活用している方法です。

仲人で頭が真っ白になってしまった彼には、その体験をあえて積極的に行なわせます。

ただ、いたずらに本番へ「曝す」だけでは、彼は失敗の連続に陥ってしまい、いよいよ失意に沈み日常における何気ない会話ですらも、困難になってしまうかもしれません。

それを防ぐためにも、スモールステップという理解を取り入れる必要があります。

少しづつ慣らしていく、ということです。

続く。

アスペルガーの持つ恐怖の大半は、実態がない。

【隠れアスペルガーという才能(ベスト新書)】