まずは、「体の感覚に従ってはいけない(23)」を読んでね。

しかし、この防衛本能由来の視覚依存により、進化に寄与しているのは事実ですが、同時に様々な問題が発生しています。

・容姿による社会的、愛情的、対応的差別
・歌や文章、演技、芸術作品などの質とは関係のない容姿による評価
・ 問題の本質的深刻さへの認識の誤り(原発爆発は分かりやすいが、それよりも深刻な少子高齢化、保育所不足には無関心)
・それに伴う、ステレオタイプの短絡思考の乱発
・容姿による他人の長所や才能の切り捨て (人は、自分好みの容姿を持っている相手に対しては分かろうと懸命になる)

社会を破壊するのには、充分すぎる内容です。
皮肉なことに、破壊欲求から生まれた因子ではありません。
生存戦略を有利にするために、選択した方法です。

しかし、現代においては全て(?)が暗転してしまいます。
だから、むやみに体の感覚に従ってはいけない。

「体の感覚に従おう」と唱えるスピ系、ロハス系は山ほどいます。
しかし、彼らの大半は、防衛本能由来のそれの危険性を理解できていない。
質のワルイことに、彼らはその主張を展開することへ、大きな善意と本質的正しさを確信しています。

決めつけ思考です。

そうなってしまうと、新たな多様的理解を介在させる余地は存在しません。

氷山へぶつかろうとしているにもかかわらず、舵を切ることに拒否を示す船長のようなものです。
船客には、変わらず、「このまま進めば風光明媚な目的地へ必ず到着できる」と、振れ回ります。
船客も船客で、真実を見つめることへの恐怖と労力を勘案し、船長の言葉を信じ込みます。

いよいよ、破局をむかえます。

防衛本能という体の感覚が、人生を破綻させます。

続く。