まずは、「体の感覚に従ってはいけない(4)(5)」を読んでね。

それを踏まえ、種の保存欲求は防衛本能と呼ぶことができます。

その防衛本能は主に、3つの働きを担っています。

1・肉体を損傷から守る (外の環境からの熱さ寒さ、衝撃を防ごうとする)
2・自尊心を損傷から守る (立場の劣位への転落や他者からの侮辱を避けようとする)
3・飢餓を回避する (餓死へ陥らないようにする)

今回1、2はさておき、3について。

人類史は、飢餓との戦いでした。(オーパーツなどに代表される高度文明が存在したか否かといったオカルト的な歴史観はここでは考慮しない)

ここ数十年のことです。
人が、飢餓から解放されて常に満腹を経験できるようになったのは。(正しくは、現在も人類の6~8割は栄養失調状態)

ゆえに、人には飢餓への恐怖とそれを回避しようとする欲求が遺伝などの生理機能や潜在的意識に深く刻まれています。
そのため、人の行動はたとえ飽食の環境であったとしても、常に無意識の内に飢餓を解消しようとする方向に支配されます。

それを食糧自給率を上げるなどの社会全体の仕組みではなく、個人として自己完結的に即効性もって叶える有効な方法の1つに、カロリー消費を徹底的に押さえることが挙げられます。

続く。