派遣社員の割合が、4割を超えています。

その大半を占めるのは、若者です。

彼らの多くが、人生に絶望しています。

・昇給の見込みがない。
・いつでも首に出来るよう、単純作業しか与えられず、労働力としての成長が望めない。
・年功序列の賃金体系ゆえに、30歳を超えた他社への正社員化が難しい。

ゆえに。

これらの問題は、若者の怠慢でも、資本主義の必然的命題でもありません。

低成長時代に、あまりにも強固すぎる終身雇用制度を敷いてしまったことが、最大要因として挙げられます。

就業可能な数は決まっているのだから、誰かが犠牲にならなくては、守ることができない。

会社、労働組合、政治。

雇用を決める主役である分野の全てにおいて、年寄り(団塊の世代)が、多数を握っています。

必然的に、彼らに有利な制度が実施されます。

その調整弁として、若者が派遣という「労働の深い淵へ」と転落させられました。