最近の若者は、保守的となり挑戦しなくなった。

年寄りが(団塊の世代)、頻繁に口にする言葉です。

その指摘は、否定できません。

事実、大企業や公務員として終身雇用を希望する若者は、過去最高を記録しています。

しかし、彼らは、好きでそうなったのではありません。

一度でも、首や、苦労する下請けを体験してしまうと、そこから逃れることができなくなるからです。

その最大要因に、年功序列に基づいた終身雇用という「雇用の固定化」が挙げられます。

たしかに、仕組みの中にいる人間にとっては、守ってくれる心強い味方(?)になります。

しかしそれは、組織以外の人間を排斥することで、はじめて成り立ちます。

受け入れ態勢が、存在しないのです。

一旦、失敗してしまえば、賃金が低く、社会保障が脆弱なフリーターや派遣として、生涯を甘んじなくてはなりません。

これでは、戦場をのんびりと散歩できるほどの度胸を持った人間しか、挑戦することができません。

続く。