まずは「危険回避の優先順位が間違っている(8)」を読んでね。

人は、果てなくエゴ的な存在です。

ゆえに、自分に利害関係のない事象に対しては、心を痛めることはありません。

かりに、胸をえぐられたとしても、20分も経てば忘れてしまいます。

テレビ版「世界がもし、百人の村だったら」の飢餓地帯の画に涙を流しながら視聴した直後に、お菓子をドカ喰いできます。

だから、面白いかか否かが、関心の有無を決めます。

その基準も、知性によるところではありません。

1・画として、派手である
2・恒常性のない「ブラックスワン」である
3・人の劣等感や支配欲、嫉妬を駆り立てる
4・分かりやすい直線的な恐怖である

ことが、条件となります。

しかし、真の問題の多くは、

1・画にならないほどに、地味であり
2・数十年、場合によっては4~500年といった強い連続性に絡み取られ
3・個人的な自尊心を、何ら刺激するものこともなく
4・煙草のように、問題が発症したときにはじめて、苛烈な狼狽を覚える(煙草はそんなに害悪とは思わないけども)

といった特徴を、有しています。

それゆえに、核となる社会病理は放置され、質のワルい細菌のように、方々へと拡大を続けます。