まずは「過ぎた回避は、強い嫌悪をもたらす(34)」を読んでね。

過ぎた回避を減らすためには、行動療法による暴露が極めて有効です。

苦手で避けていたものへ、あえて飛び込んでいく、というものです。(細かな手順があるから自己流で行なわないでね)

電車でパニックを起こすかもしれないという恐怖があれば、あえて乗車、
外食が恥ずかしいのであれば入店、

といった具合に。

残念ながら、改善できない人たちがいます。

彼らの共通点として、「否定的な思考とイメイジに呑み込まれている」ことがあげられます。

電車へ乗る練習をしているとき

・怖い、怖い、怖い
・パニックになったらどうしよう

など。

これらが、頭を占めたままだと確実に失敗します。

それどころか、悪化する可能性もあります。

科学ではないトラウマ論を(科学として採用できそうなトラウマ論も存在する)学んでしまったアスペルガー人は、そういった事態に陥ってしまう確率が高い。

結果として、苦手意識は強化され、回避を克服するために実践した「正しい方法」が、アスペルガー人を苦しめる因子となります。